祈りの灯火2016の中で、会場に置かれるオブジェの制作をシェアピースが担当しました。
オブジェは折り鶴を集めたものになります。
折り鶴は当日までに一般の方に折っていただくため、盛岡市内各地で開かれる灯籠制作会の一画に折り鶴コーナーを設けました。
祈りの灯火に参加される方にはそれぞれの想いがあることと思います。
関わり方には当日の来場、ボランティア、灯籠制作などがありますが、さらに違う形で、より多くの人に関わってもらえれば、と思い、誰にもなじみ深い「折り鶴」にそれぞれの想いを込めてもらおうと考えました。
折り鶴といえば千羽鶴ですが、千羽鶴はそもそもシェアクリエイトに近いものがあります。一人でつくることはあまりなく、多くは友人や家族が誰かのために願いを込めてつくるものです。
そこで今回はその考え方を拡張し、より広い範囲で多くの方に協力していただき千羽鶴ならぬ鶴のオブジェを制作したいと思っています。
2月 9日(火) 19:00~21:00 アイーナ6階 団体活動室1 (盛岡駅西通)
●2月11日(木) 10:00~16:00 クロステラス (大通り三丁目)
●2月13日(土) 10:00~16:00 イオンモール盛岡 1階通路・イーハトーブ広場近く(前潟)
● 2月14日(日) 10:00~16:00 イオンモール盛岡 1階通路・イーハトーブ広場近く(前潟)
2月16日(火) 19:00~21:00 アイーナ6階 団体活動室1 (盛岡駅西通)
2月19日(金) 13:00~15:00 もりおか復興支援センター(盛岡市役所内丸分庁舎1階)
2月20日(土) 10:00~16:00 イオンモール盛岡南 3階・パリミキ前ブリッヂ(本宮)
2月21日(日) 10:00~16:00 イオンモール盛岡南 3階・パリミキ前ブリッヂ(本宮)
●2月27日(土) 10:00~16:00 フェザン 出逢いの広場 (盛岡駅ビル)
●2月28日(日) 10:00~16:00 フェザン 出逢いの広場 (盛岡駅ビル)
●3月11日(金) 13:00~19:00 もりおか歴史文化館1階 山車展示ホール
●は折り鶴コーナー設置の回。
折り鶴コーナー設置1日目にして300羽の目標まで残り7羽(笑)
折り紙が好きという方が意外に多く、折り紙好きの日向としては非常にうれしい出会いばかりでした。
立ち寄った人同士での会話も盛り上がり、手が止まらなくなるのか、気づけば山盛り。
自主的に袋を用意して色ごとに分けてくれる人や、通行人を呼び込んでくれる人まで現れ助かりました(汗)
また、お買い物に訪れ参加してくださった女性からは「見ず知らずの人と話しながら何かするのが楽しかった」と感想をいただくことができました。
もちろんメインの灯籠制作も盛況で、お子さんからお年寄りまで多くの方が足を止めて灯籠を作っていってくださいました。
この日は毎月11日にライブをしているミュージシャンの光さんのライブもあり、終始賑わった会場となりました。
本日はイオンモール前潟での灯籠制作会。家族連れが多く、お子さんがよく興味を持って寄ってきてくれました。早く終わったお母さんには折り鶴を折りながらお子さんの作品の完成を待ってもらいました。
今回は灯籠の作り方をご紹介します。牛乳パックを開いたところまでは会場に用意されていますので、好きな型紙を選んで線を引き、カッターでくりぬきます。そしたら裏からセロファンを貼ってあとは自由に飾り付け。これで完成です。面白いのは誰がやっても違う灯籠ができあがること。これが一万個集まるんですねー。
灯籠制作会はこれでラストになります。今日も素敵な灯籠がいっぱい生まれました。折り鶴も折っていただきました。
クロステラスに箱を設置してもらっています。
数週間前から岩手日報さんに箱を預け、オフィス内で回覧していただいていました。
その結果、、、箱は折り鶴でパンパンになって帰ってきました。
数えると250羽!ありがとうございます。
あの日から5年が経った、3月11日。
祈りの灯火の会場となる森岡城址公園には地元の中学生を含む大勢のボランティアの方が集まり、14時46分に黙祷をした後、会場設営の作業が始まりました。
折り鶴オブジェも準備にとりかかります。折り鶴を貼り付ける作業をしていると、通りすがりの人達が手伝ってくれて早く進めることができました。
内陸から沿岸へ、追悼の願いをこめた折り鶴が集まり形になりました。
谷藤盛岡市長による点火式があり、日が暮れると全国から集まった一万個の灯籠が輝き始めました。
本部横のテントでは、折り紙を用意して折り鶴を追っていただきました。出来上がった折り鶴は自分の手でオブジェへ貼り付け。作品は最後まで変化し続けました。
目標をはるかに上回る数の折り鶴が集まり、驚いています。
当日持ってきてくださった方もいましたし、小学校から届いたりしてかなり数が伸びました。
一方で、オブジェに飾れた折り鶴はこの内702羽となっており、半分以上が利用できなかったという結果になってしまいました。本当に申し訳ございません。皆さんの気持ちがそれだけ強かったという事実を受け止め、来年のオブジェ設計に活かしたいと思います。
灯籠制作会のお手伝いをして感じたことですが、やっている内容は工作教室のようであって、でも作った人が自分で作品を持って帰れるわけではない、という条件であっても皆さん積極的に灯籠を作っているのを見て、震災への意識の高さを感じました。
一方で、シェアクリエイトで作る作品も、参加者個人が持って帰れるものではありません。より多くの人に協力してもらうためには、共有できる思いと目的がカギになると感じました。(日向)